最近多く聞く「シックハウス症候群」という言葉。もともと、「シックビ
ルディング シンドローム」((sickbuilding syndrome) と言う言葉の和製
英語です。Sickとは、「病気の」という意味です。直訳すれば「病気の
家、症候群」とでもなるのでしょうか。
この「シックビルディング シンドローム」は欧米の機密性の高いビルが
多く、1980年代に入る頃から、省エネルギーのため、 室内の換気量を削減し
たところ、室内汚染物質の発生量が多いビルで、居住者から臭 気、頭痛、め
まいなどの体の不調を訴える苦情が続出するようになりました。
人によって様々で、発症の仕組みも未解明な部分がたくさんあり、近年大き
な社会問題になっています。
人体に悪影響を及ほす可能性のある化学物質には揮発性有機化合物(ホルム
アルデヒド、トルエン、キシレン等でVOCといいます。)や防蟻剤・殺虫剤に
含まれる化学物質など色々なものがあります。これらの化学物質は、建材に
使用された接着剤や塗料、防虫剤などから放出され、室内の空気を汚染する
のです。
このように、ビルの居住者が訴える症状をシックびるディング症候群と呼
び、問題にされる ようになったのです。
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