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ようこそ シックハウスのページへ
 W-Wallet シックハウス




 1. はじめに シックハウス  
   について

 2. シックハウスとは何か

 3. シックハウスの原因

 4 シックハウスの症状

 5. 改正基準法に基づくシッ 
   クハウス対策の概要

 6. シックハウスの建築基準 
   法上の対策

 7. シックは牛の生活上のチ 
   ェックポイント

 8. ホルムアルデヒド(対策 
   T) 内装仕上げの制限

 9. ホルムアルデヒド(対U) 
   換気設備設置の義務付
   

 10. ホルムアルデヒド(対策 
    V) 天井裏などの制限

 11. ホルムアルデヒド対策  
    「等級」の変更

 12. 室内化学物質の濃度測 
   

 13. 参考 シックハウスの汚 
    染物質の特性



    
 13. シックハウスの汚染物質の特性

 シックハウスの汚染物質の指針値が設定された物質の特性等特性や発散か
ら拡散の経緯を挙げました。


 化学物質名
物質の特性と発散と拡散
ホルムアルデヒ

 ホルムアルデヒドは無色で刺激臭を有し、常温ではガ スとして存在します。水によく溶け、35〜37%の水溶液 はホルマリンとして知られています。室内空気汚染の主 な原因として推定されるのは、合板や内装材等の接着剤 からの放散及びこれらを使用した家具類(木製家具、壁 紙、カーペット等)からの放散です。また、喫煙や石油 やガスを用いた暖房器具の使用によっても発生する可能 性があります。 人に対する健康影響は、0.08ppmあたり から臭いを感じ、0.4ppmあたりから目の刺激を感じると されています。さらに0.5ppmあたりから喉の炎症を、 3ppmでは目や鼻に刺激が、4〜5ppmでは流涙し呼吸器に不 快感が生じ、31ppmあたりで重篤な症状が起こり、104ppm あたりでは死亡すると言われています。なお、IARCでは 「ヒトに対し恐らく発がん性がある(2A)」と分類されて いますが、その作用機序からある一定以上の暴露がなけ れば発がんは起こらない(閾値がある)ものとされていま す。

トルエン

 トルエンは無色でベンゼンのような芳香をもち、揮発 性は高いですが、常温では可燃性の液体です。空気より 重く高濃度の蒸気は低部に滞留する性質があると考えら れていますが、通常は対流により拡散し、空気との混合 気体は相対的に空気と同じ密度になると考えられていま す。室内空気汚染の主な原因として推定されるのは、ホ ルムアルデヒドと同様に、内装材等の施工用接着剤、塗 料等からの放散及びこれらを使用した家具類からの放散 です。人に対する健康影響は、480ppbあたりから臭いを 感じ、高濃度の短期暴露で目や気道に刺激があり、精神 錯乱、疲労、吐き気等、中枢神経系に影響を与えること があるとされています。また、比較的高濃度の長期暴露 により、頭痛、疲労、脱力感等の神経症状へ影響を与え ることがあり、心臓に影響を与え不整脈を起こすことが あるとされています。

パラジクロロ
ベンゼン

キシレンは無色でベンゼンのような芳香を持ち、揮発性 は高いですが、常温では可燃性の液体です。空気より重 く高濃度の蒸気は低部に滞留する性質があると考えられ ていますが、通常は対流により拡散し、空気との混合気 体は相対的に空気と同じ密度になると考えられていま す。室内空気汚染の主な原因として推定されるのは、ホ ルムアルデヒドと同様に、内装材等の施工用接着剤、塗 料等からの放散及びこれらを使用した家具類からの放散 です。人に対する健康影響は、高濃度の短期暴露ではト ルエンと類似しており、のどや目を刺激し、頭痛、疲 労、精神錯乱を起こすことがあるとされています。 ま た、比較的高濃度の長期暴露により頭痛、不眠症、興奮 等の神経症状へ影響を与えることがあるといわれていま す。

ベンゼン

 パラジクロルベンゼンは通常、無色又は白色の結晶で 特有の刺激臭を有し、常温で昇華します。空気より重く 蒸気は低部に滞留する性質があると考えられています が、通常は対流により拡散し、空気との混合気体は相対 的に空気と同じ密度になると考えられています。家庭内 では衣類の防虫剤やトイレの芳香剤等として使用されて います。健康影響では、15〜30ppmで臭気を感じ、80〜 160ppmでは大部分の人が目や鼻に痛みを感じるとされ、 肝臓及び腎臓に影響を与え、機能低下及び損傷を生じる ことがあるとされています。 また、比較的高濃度の長 期暴露により、肝臓、腎臓、肺、メトヘモグロビン形成 に影響を与えることがあるとされています。

エチルベンゼン

 エチルベンゼンは無色で特有の芳香を持ち、揮発性は 高いですが、常温では可燃性の液体です。空気より重く 低部に滞留する性質があると考えられますが、通常は対 流により拡散し、空気との混合気体は相対的に空気と同 じ密度になると思われます。 接着剤や塗料の溶剤及び希 釈剤等として、また燃料油に混和して、通常は他の溶剤 と混合して用いられています。室内空気汚染の主な原因 として推定されるのは、合板や内装材等の接着剤、塗料 等からの放散及びこれらを使用した家具類からの放散で す。 健康影響は、10ppm以下でも臭いは感知できるとい われており、短期暴露では、蒸気がのどや目に刺激があ るとされています。また、数千ppmといったかなりの高濃 度になると、目眩や意識低下等の中枢神経系に影響があ るとされ、長期間皮膚に接触すると皮膚炎を起こすこと があるとされています。

スチレン

 スチレンは無色ないし黄色を帯びた特徴的な臭気があ り、揮発性は高いですが、常温では油状の液体です。空 気より重く、高濃度の蒸気は低部に滞留する性質があり ますが、通常は対流により拡散し、空気との混合気体は 相対的に空気と同じ密度になると考えられています。 ポ リスチレン樹脂、合成ゴム、不飽和ポリエステル樹脂、 ABS樹脂、イオン交換樹脂、合成樹脂塗料等に含まれ る高分子化合物の原料として用いられており、これらの 樹脂を使用している断熱材、浴室ユニット、畳心材等の 他様々な家具、包装材等)に未反応のモノマーが残留して いた場合に室内空気中に揮散する可能性があるとされて います。 健康影響は、60ppm程度で臭気を感じはじめ、 200ppmを超えると強く不快な臭いに感じるとされ、 600ppm程度で目や鼻に刺激、800ppm程度になると目や喉 に強い刺激を感じ、眠気や脱力感を感じるようになると いわれています。また、比較的高濃度の長期暴露によ り、肺や中枢神経系に影響を与え、眠気や目眩を生じる ことがあるとされています。

クロルピリホス
 
クロルピリホスは無色の結晶です。揮発性はかなり低 く、空気より重い性質があります。残効性がある有機リ ン系の殺虫剤で、家庭内では防蟻剤として使用されてい ます。健康影響は軽症の中毒時の症状として、倦怠感、 違和感、頭痛、めまい、胸部圧迫感、不安感および軽度 の運動失調等の非特異的症状、吐き気、嘔吐、唾液分泌 過多、多量の発汗、下痢、腹痛、軽い縮瞳があるとさ れ、重症の急性中毒の場合、縮瞳、意識混濁、けいれん 等の神経障害を起こすとされています。

フタル酸ジ-n-ブ チル
 フタル酸ジ-n-ブチルは無色〜微黄色の特徴的な臭気が あり、揮発性は高いですが、常温では粘ちょう性の液体 です。空気より重く、高濃度の蒸気は低部に滞留する性 質がありますが、対流等により拡散した空気との混合気 体は相対的に空気と同じ密度になると考えられていま す。家庭内では主に塗料、顔料や接着剤に、加工性や可 塑化効率の向上のために使用されています。健康影響 は、高濃度の短期暴露で、目、皮膚、気道に刺激を与え ることがあるとされ、誤飲により吐き気、目眩、目の痛 み、流涙、結膜炎が見られたという報告があります。長 期暴露の影響ははっきりしていません。

テトラデカン

 テトラデカンは石油臭のある常温では基本的に無色透 明な液体です。凝固点が6℃弱であるため、冬季には固化 する可能性があります。揮発性は他の溶剤に比べると低 いです。蒸気は空気より重く、高密度の場合は低部に滞 留する性質がありますが、対流等により拡散した空気と の混合気体は相対的に空気と同じ密度になると考えられ ています。工業的に灯油留分をさらに精製して生産され ており、従って灯油は主要な発生源になり得ます。ま た、塗料等の溶剤に使用されることがあります。健康影 響は、中毒の情報はあまりないですが、高濃度では刺激 性で麻酔作用があるとされています。皮膚に直接ついた 場合、皮膚の乾燥、角化、亀裂を生じることがあり、衣 服についてそれが長時間皮膚に接触したような場合には 接触性皮膚炎を起こすことがあるとされています。

フタル酸ジ-2-エ
チルヘキシル

 フタル酸ジ-2-エチルヘキシルは無色〜淡色の特徴的な 臭気がある常温では粘ちょう性の液体です。空気よりか なり重く、常温ではほとんど揮発しないという性質を有 しています。用途は、代表的な可塑剤として、壁紙、床 材、各種フィルム、電線被覆等様々な形で汎用されてい ます。 健康影響は、工場等における事故的な高濃度の短 期暴露で、目、皮膚、気道に刺激を与えることがあり、 また、消化管に影響を与えることがあるとされていま す。反復または長期間の接触により皮膚炎を起こすこと があるともされています。

ダイアジノン

 ダイアジノンは弱いエステル臭を持つ無色の常温で、 やや粘ちょう性の液体です。空気より重く、揮発性は低 いという性質を有しています。家庭では有機リン系の殺 虫剤の有効成分として用いられています。健康影響で は、クロルピリホスと同様の中毒症状を示すとされてい ます。

アセトアルデヒ
 アセトアルデヒドは無色の液体で刺激臭があり、薄い 溶液では果実様の芳香があります。揮発性は高く空気よ り重いという性質を有します。エタノールの酸化により 生成され、ヒト及び高等植物における中間代謝物でもあ るため、様々な食物やアルコールを含むもの、またヒト そのものも発生源になり得るとされ、いわゆる二日酔い の原因物質の一つとしても知られている。また、喫煙に より発生することも知られている。用途は、ホルムアル デヒド同様一部の接着剤や防腐剤に使用されている他、 写真現像用の薬品としても使用されています。健康影響 では、蒸気は目、鼻、のどに刺激があり、目に侵入する と結膜炎や目のかすみを起こすとされています。長期間 の直接接触により発赤、皮膚炎を起こすことがあり、高 濃度蒸気の吸入による中毒症状として、麻酔作用、意識 混濁、気管支炎、肺浮腫等があり、初期症状は慢性アル コール中毒に似ているとされています。

フェノブカルブ

 フェノブカルブの純品は無色の結晶でわずかな芳香臭 があります。揮発性は低くその蒸気は空気より重いとい う性質を有しています。カーバーメート系の殺虫剤であ り、水稲、野菜などの害虫駆除に用いらていますが、家 庭内では防蟻剤として用いられています。健康影響は、 高濃度蒸気や粉塵の吸入による中毒症状として、倦怠 感、頭痛、めまい、悪心、嘔吐、腹痛などを起こし、重 症の場合は縮瞳、意識混濁等を起こすとされています。 また、皮膚に付着すると、紅斑、浮腫を起こすことがあ ります。













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