| 建築工事、建築設備工事、土木工事以外「勾配」と名を目にしたり、聞くことがあります。それらも、これまで述べてきたように、何かしらの傾きがあることを指しているのに少しも相違があるわけではありません。
ただ、通常見慣れないあるいは聞きなれないというだけのことで、現場で見て説明を受けることが出来るなら、簡単に納得のいく内容です。
川の流れる方向の川底の傾きを、河床勾配(かしょうこうばい)といいます。 山間部では河床勾配が急になり、平野部では緩やかになりますが、日本は山地が多く平野は少ないため、ほとんどの川が急勾配河川になります
河川では河床勾配を1m高さが上がるために必要な距離を用いて表します。河床勾配 I=1/100 の場合、100m上流に行くと1m高さが高くなる勾配という意味です。
一般的な河川の河床勾配は、海に近い下流部でI=1/1000〜1/5000、中流部ではI=1/100〜1/1000、上流の山間部ではI=1/100より急になることが多いようです。
例1 市街地に農地や宅地を持っていますと、課税されるのは当然です。しかし、平坦地であるのと勾配がついているのでは、実際に利用するのに平坦地とするのに費用がかかることから、税金が勾配が付いている度合いににより、減免されることがあります。
例2 農地に勾配がついていますと、農地の土壌の流出が起きます。それに対する対策も考えられ、斜面の均一化を図るよう改良がなされます。一般的に1/1000を超えますと土壌の流出が起きるとされています。
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