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 W-Wallet 鏡(かがみ)


1. 鏡の歴史

2. 鏡はこうして作られ
  ていた

3. 鏡はこうして作られ
  

4. 鏡の種類1
  一般鏡・防湿鏡
  (洗面・脱衣所向け)・
  防湿鏡(風呂場向け)

5 鏡の種類2
   アクリル鏡
   マジック鏡
   高精細鏡
   色付き鏡
  
6. 鏡の重さ・価格と
  特徴

7. 好みに合せてカット

8. 鏡の取り付け方1
   1.吊り下げる

9. 鏡の取り付け方2
   2.引っ掛ける

10. 鏡の取り付け方3
   3.接着止め)

11. 鏡の取り付け方4
   4.金物止め

12. 鏡の腐食の原因

13. 鏡の手入れと
   ウロコ取り

14. 鏡の取替方法

15. 風呂の鏡の曇りど
    めの方法

16. 「鏡」が頭につく
    用語集

 1. 鏡の歴史

 他人の顔は見る事が出来るのに、自分の顔だけは見る事ができない。しかし、自分がどんな顔をしているのか見てみたい。古くから誰でも思ったであろうことは、想像に難くありません。現在にあっては鏡そのものでなくても、はっきりこそ見えないものの、夜の窓ガラスやピカピカの金属の食器類を見れば、自分の顔を見ることはそう困難ではありません。


 では古代の人はどのようにして、自分を見る事が出来たのでしょうか。まず、考えられるのは、水に映った自分の姿かたちであったはずです。人はその時、随分驚き困惑しただろうと思われます。が、自分だと理解することもそう時間がかからなかったでしょう。しかし、水に映った自身の顔は、おそらくそれほどはっきり見えなかったと推測出来ます。


 なぜなら水を覗き込むと、自分自身の頭が暗がりになってしまうからです。イソップ童話にも、それは現れています。咥えた肉のまま、橋の上から水を覗き込んだ時、水に映った自分の顔に吠えたために、肉を水の中に落としてしまったという話です。もし、よく見えていたら自分だと気が付いたかも知れません。


 もっと、はっきり自分の顔を見てみたいう欲求は、やがて黒い石(黒曜石(こくようせき)の板状のものを磨いたり、平らな青銅を磨き上げたりして、ある程度は満たされることになりました。鏡の元となるガラスがその主役に取って変わるようになるには、まだまだ先のことだったのです。
 
   現存する金属鏡で最も古いものは、エジプトの第6王朝(紀元前2800年)の鏡があります。金属種は、銅を主体とした合金で銅鏡と呼ばれています。現在の手鏡によく似た形をしています。おそらく、当時はピカピカに磨かれてい筈です。

 日本に銅鏡が伝わったのは紀元前後で、中国より持ち込まれたとされています。

 日本が自分の国で鏡を作りだしたのは3〜4世紀の頃からです。最初は中国の物まねでしたが、日本人の好みに合わせるようになり、奈良時代になると鏡を作る技術も進歩して、中国(唐)製のものに負けない位になりました。

図は、第26王朝プサムテク一世の時代の末期王朝 B.C.620〜350年代の青銅製の手鏡(大英博物館所蔵)

 世界で最初にガラスを用いた鏡が造られるようになったのは、イタリアのベニスのガラス工によるものでした。1317年のことであったとされています。これは、ガラスに皺のない錫箔(すずはく)をおき、その上に、水銀を放置して1カ月ほどすると、水銀アマルガム( 水銀と他の錫との合金)として密着させ、残りの水銀を洗い落とすと言う手間のかかる手法でした。


 1835年にドイツのフォン・リービッヒが現在の製鏡技術のもととなる、硝酸銀溶液を用いてガラス面に銀を沈着させる方法(銀鏡反応)を開発し、以来製鏡技術は品質、生産方法共に改良され続けてきました。


 今日では鏡は、工場生産で大量生産もされ、光沢の保護のための塗料や金属めっきにも改良が及び、耐久性のある鏡が生産されています。しかし、ガラスの裏面を銀めっきした鏡である点は19世紀以来、なんら変っていません。



 ■ 日本における鏡の発展

 日本最古の鏡とされる「三角縁銘帯四神四獣鏡 」(左の図)は、古墳時代のもので、文様は中国の 漢・三国・六朝の鏡をまねたものとされています。

 中央の突起はその部分を摘(つま)んで持つためのものです。突起ではなく、逆にその部分が凹んでいるものも作られています。ちなみに言えば、左の画像の面は鏡の裏面になります。 

 表側は、ツルツルの磨かれていて、それが鏡となっていたのです。鉄をピカピカに磨くと鏡のようになって、自分の顔を見ることが出来ます。それと同じです。

 中国からもたらされた唐鏡をもとに製作した鏡「和鏡」が確立でした。そして、日本流の文様の山吹や桜、萩、長尾鳥や鶴、千鳥、雀など自然の動植物が描かれるようになりました。和鏡は次のページに紹介する、「魔」とはその製作の意図が違っていますが、工程はほぼ同じです。




出典:上の図は、古代エジプト博物資料 日本語表記集によりました。







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