| 最小回転半径とは何でしょうか?
最小回転半径は車の小回り性を判断する目安です。ハンドルをいっぱいに切って、低速でその場で回転したとき、いくつか描かれるタイヤ跡(轍(わだち))のうち、もっとも外側の轍(わだち)の中心点でつくられた軌跡(きせき)の半径で測定します。
計測はタイヤ幅の中心点で行われ、また実際にはボディが外側にはみ出していることから、車体最小回転半径は、その分最小回転半径よりも大きく回っていることになります。
ホイールベースが長い車ほど最小回転半径は大きくなりやすくなります。 同じホイールベースでもフロントオーバーハング(前頁の車の寸法呼称のページを参照)が短ければ、それだけ実際の小回り性では有利になります。
また一般的に、前輪が駆動輪を兼ねているFF車(前輪駆動車)よりもFR車(後輪駆動車)のほうがタイヤの切れ角が大きく、同じホイールベースでも最小回転半径が小さくなる傾向にあります。
FF車の場合、このドライブシャフトのジョイントの対応角度やドライブシャフトが通る事でのステアリング周りの機構が邪魔をして、切れ角が限定される為、FRの様なステアリング切れ角を大きく作れなくなっているのです。
一般的に言って、同じ全長、同じハンドル切れ角度、同じトレッド幅の車両で比較した場合、ホイールベースによって、最小回転半径に差ができます。ただし、実際には、車種毎にハンドル切れ角やトレッド幅が異なるので一概には言えませんが。
車庫入れなどの際に重要になる最小回転半径の違いは、ホイールベースの長さが重要な要因といえます。ホイールベースが短いほど小回りが利き、長いほど、最小回転半径が大きくなります。短くすると室内スペースに制約が出てきますので、悩ましいところなのです。
ホイルベースは室内をゆったりと取ることに重要な寸法なので、これがもっとも大切とも言えます。
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