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 W-Wallet トイレ



  (木造住宅のケース)

  (木造住宅のケース)

  (木造住宅のケース)

  (住宅のケース)

  (トイレ一般)

  (住宅以外)

  (住宅以外)

  (住宅以外)

  (住宅以外)

  (住宅以外)

  (住宅以外)

   長短所

   いて

 7. トイレの必要寸法(住宅以外)

 前ページで上げた木造住宅におけるトイレの必要寸法とそれ以外の建物に設けられたトイレと基本的に違う訳ではありません。同じ人間が使うわけですから。しかし、トイレに快適さを求めることもあれば、所用に足りればよいということがあることもあり、その範囲は幅があります。


 住宅以外のトイレたとえば、ショッピングセンター、百貨店、事務所ビル、高速道路のサービスエリアなどでは、男女とも複数の便器を設けることから、広いトイレの空間にトイレブースで仕切ることになります。男子トイレの場合は、大便器より小便器の方が倍以上多く設けています。


 一番大きな違いは住宅のトイレのドアは外開きですが、特定多数あるいは不特定多数の人が利用する建物にあっては、トイレ内への内開とすることです。そばに立っている人、あるいは、ドアの前を通ろうとしている人に、開いたドアが接触することが考えられるからです。ただし、外開きに問題が何もないのであればこの限りではありません。




 ■和風大便器を使用する場合のトイレブースの寸法

 和風便器は床面に便器が納まるように彫り込みを入れ、すっぽりと落とし込んで据え付けます。事務所ビルや複数階のショピングモールなどでは、コンクリートのスラブを生コン打設時に位置を決定してコンクリートが流れ込まないように型枠などでその位置を囲っておきますが、この位置の決定がピタリと決まることはまずありません。


 コンクリートを打つ時は基準となる位置が型枠などから割り出すことしか出来ないためです。そのため、大抵は調整のためにあとでコンクリートを斫り取ったり、大きい目に囲った穴を後からコンクリートで埋めたりすることになります。


 また、各階床スラブが水平防火区画となっており、スラブを貫通する便器にも耐火性のが要求されるなど厳しい規制があります。そこで、便器の下側、つまり下階の天井スラブ下に出ている便器に耐火被覆材を吹き付けたり、便器が納まるような箱型の下がりスラブを設けたりする必要が出てきます。


 内開きのトイレでは、ブース内に入ったところで、扉を閉めるためにいったん身をかわさなければならないのが難点です。体の不自由な人には、使い辛いものです。



 今日、和風便器が少なくなった一つには、使いづらいのと同時にこのような手間がかかることも一因だろうと思います。






↑ 左右とも:和風便器の廻りの標準寸法(和風のみ)

 和風便器はスラブに埋め込み式なのでトイレブース(トイレ空間のための簡易間仕切り壁)のドアを開けた時に便器にドアがあたることはありません。トイレブースのドア下は巾木高さ6p同程度にカットされており空いているからです。


 その分、洋風便器を設置した場合よりトイレブースの囲い面積を小さくすることが可能です。ドアの幅は、55pとしていますが、一般的には60pが好ましい。










↑ 左右とも:和風便器の廻りの最少寸法(和風のみ)

 和風便器廻りのトイレブース(トイレ空間のための簡易仕切り壁)の最少寸法の例です。ドアが便器の金隠し(きんかくし)の出っ張りに当たらないように注意しなければなりません。選定する便器やドアの釣り位置に注意してください。この例のようにトイレブースの囲い寸法が最少である場合は、ドア幅は55pもやむを得ません。





 ■和洋風大便器を併設する場合のトイレブースの寸法

 和風大便器と洋風大便器をトイレに併設する場合のトイレブースの例です。トイレブースを各々の実情に合わせるより、ブースの外面(そとづら)が一直線に並んだものとすることが一般的です。時には、和風大便器廻りをもっと小さくできたり、その逆の場合もありますが、特別の事情がなければ下の図のようにします。






↑ 左右とも:和洋風便器の廻りの標準寸法(和洋併設)

 和洋便器の併設のケースの標準寸法です。最近は、和風便器はほとんど使わなくなりましたが、古い建物では和風の便器の方が多いところもあります。

 洋風便器は扉を内開きに開けた時に、便器に当たらないようにする必要が有るため、和風便器の場合よりブースで囲まれた空間が大きくなる傾向があります。





 ■洋風大便器を併設する場合のトイレブースの寸法

 近年では、和風大便器より洋風大便器の設置をすることの方が多くなりました。多くのトイレブースがある内の一つだけ和風大便器を設けることもあります。洋風大便器の場合はウォシュレットがついていることが標準となりました。







上:洋風便器の廻りの標準寸法(洋風のみ)
下:洋風便器の廻りの最小寸法(洋風のみ)

 洋風便器のみのトイレブースの最小寸法です。便器によっては、今少し小さくできますが、人が入って、ドアを閉めるまでの立ち位置も確保したいのでこの程度は必要です。




 図の共通事項
@

▼の印は壁仕上がり面を示しています。

A

トイレブースの厚みは4cmが一般的です。

B

壁仕上がりは100角タイルを、ブースはタイル目地位置にくることを想定しています。従ってタイル割り合わせとなります。

C

床はモザイクタイル又は硬質塩ビシート程度。基本は拭き取り掃除で、床の水洗いはなし。

D

図中の使用の衛生陶器(便器、手洗い器)等はイメージです。現在生産されていないものも含まれれています。また、現在生産されていても、近い将来、変更や生産中止になることがありますので、承知おきください。







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