| 塗装合板は合板の片面を塗装したものです。もっとも一般的なものは、型枠に使用される「コンクリート型枠用塗装合板」で、日本農林規格(JAS)が適用され、それに合格したものであることが必要です。これは、通称「コンパネ」と呼ばれています。
製品の概要は、メーカーが合格に必要な要件を得ているものを、型枠業者が購入して使用するものですから、品質は一定に保たれています。JASの認定要件の項目は以下のようなものでさらに細部に渡っています。
塗装合板のジャスの認定条件 | @ | 板面の品質基準 | 表面加工品以外の板面の品質基準 | 表面加工品の板面の品質及び製品の基準 | A | 接着の程度 | | B | 構成単板 | C | ホルムアルデヒドの放散量 | D | 芯重なり | E | 芯離れ | F | 芯板又は添え芯板の厚薄 | | |
もっとも一般的な塗装合板は、下の図のような黄色(イエロー)に塗装された型枠として建築や土木の現場でよく見かけるものです。黄色の他に、灰色(グレー)、濃紺、クリアなどの色合いがあります。DIYショップやネット通販で誰でも入手できます。
塗装合板の長所 | @ | 国産材を使用し、環境保全 に貢献している。ラワン合板 と国産針葉樹合板の利用。 | | A | 単板強度計で選別した単板 を使用し、安定した強度の製 品を提供する。 | B | 硬化不良を防止し、 コンクリ ート面に色 写りしない。 | C | ポリウレタン+天然塗装で、ノ ロ付着が少なく、ノロ落とし が簡単。転用回数アップ。 | D | 使用後は回収し、パーティクルボードの原料や燃料チップとしてリサイクルできる。 | | |
などをメーカーは謳っています。どのメーカーでも、製品の違いはさほどありません。
画像:セイホク株式会社 画像サイズを縮小して使用しました。
プリント合板やクロス貼り仕上げで満足できないときには、合板に塗装をすることも可能です。家具や板張り仕上げには、木目を生かしたクリアーな仕上げが一般的によく使われますが、合板でも同じようなことが可能です。
もちろん、個人的に塗料を買って塗ることも可能です。その見本としての塗料のメーカーのウェブサイトから紹介します。
『OK−DEPOT」』という会社が販売をしている「スタンドオイル」という塗料により塗装したものが下の色見本です。
以下は、発売元の記事です。
「 スタンドオイル 」 という特殊な油を主体に製造している自然塗料です。 この塗料にはスタンドオイルを非常に多く入れているため、木の下地によって仕上がりがあまり変化することがないことがあります。
ヒバ ・ヒノキ ・パインなどの樹脂が多い浸透ムラができやすい材は、スタンドオイルが木表面を整え浸透ムラを防ぎます。やや粘度が高いため 「 バルサムテレピンオイル 」 にて薄めて塗りやすくすることをおすすめします。
内外装兼用で使用いただけます。塗装後ふき取ると木目が見える半透明に仕上げることも可能です。
緑色文字は同社の説明文です。プリント合板にはない風合いがあります。木地が活かせていますね。よろしければ参考にしてください。
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