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 W-Wallet 合板


1. 合板とは何か

2. 合板の特長・仕様

3. 合板はこうして造ら
  れる

4. 合板の分類 
  使用樹種別分類

5. 合板の分類 
  接着剤の性能別
  分類

6. 合板の分類 
  構造別分類

7. JAS規格のある合
   板・ない合板

8. 合板の規格・種類・
  用途別性能・用途

9. 合板の用途先

10. 合板のサイズ

11. 合板の兄弟
   木質ボード類

12. プリント合板に
   ついて

13. 塗装合板について

14. フローリングの種類

15. フローリングの張り
   方(張り形状)

  5. 合板の分類 接着剤の性能別分類

 2つ以上の材料をつなぎ合わせることを接合といいます。接合の方法の一つとして、二つの面が化学的または物理的な力、あるいはその両者によって一体化されることを接着といいます。


 このとき、二つの固体面同士をつなぎ合わせる第三の物質を接着剤、接着される材料を被着材と呼びます。合板においては、接着剤の性能は命ともいうべき重要なもので、次に上げる条件を満たすことが必要になります。



 接着剤に求められる条件
@

 貼り合わせる材料同士に凸凹があること。ものをどんなに平滑に仕上げても、凹凸は必ずありますし、合板に使用される木材には、もともと水分や栄養分が通る道があり、ここに接着剤が入り込み接着性を向上させます。

 右の図は木材を顕微鏡で拡大したものです。想像以上に穴があいていることや、ささくれだっていることが判ります。

A

接着剤を塗った時、接着剤を広く塗り広げられるもの。
簡単に薄く塗り広げて行くことが簡単なこと。

B

塗った接着剤が、接着後は固まること。
固まらないと剥離の原因になります。




 ■ 接着剤のJAS規格

 接着剤は、同時に鉄やゴムなどの同じ場所で使用する部材を腐らせたり、劣化させることがなく、また、洗浄性が良好で、接着粘度の調整もできるものが求められます。さらにいえば、安価で、大量に入手が可能であることも重要な点です。合板を正しく使用するには、使用する場所(環境)に応じて使い分けることが大切です。


 JAS(日本農林規格)では接着剤の分類を次のように上げて使用箇所、目的に応じて使用することを規定しています。



接着性能別分類
  特類(フェノール樹脂接着剤等)

 フェノールとホルマリンを主原料とする接着剤。ユリア樹脂系接着剤やメラミン樹脂系接着剤と比較して耐水性、耐熱性に優れ、フェノール樹脂系接着剤で接着した合板は、JAS構造用合板の規格において、「特類」または「1類」の接着性能を示す。一方接着剤が赤褐色のため、接着層は赤褐色となってしまう。


 屋外又は常時湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした合板。

 → 構造用合板(Kプライ)・ヨット等舟艇用合板・足場板用合板等 

  1類(メラミン樹脂接着剤等)<タイプ1>

 メラミンとホルマリンを主原料とする接着剤。ユリア樹脂系接着剤と比較して耐水性、耐熱性、耐老化性に優れています。保存性が悪いことと高価であることから、尿素とメラミンとホルマリンを組み合わせる場合が多い。


 コンクリート型枠用合板及び断続的に湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした合板。

 → コンクリート型枠用合板・住宅地下用・建築物外装用合板等

  2類(ユリア樹脂接着剤等)<タイプ2>

 尿素(ユリア)とホルマリンを主原料とする接着剤。一般的に硬化剤として塩化アンモニウムや酸が用いられ、粘度調整と増量、接着後の接着層の老化防止を目的として小麦粉を加えたり、粘度調整に水を加えたりして使用する。


 時々湿潤状態となる場所(環境)において使用することを目的とした合板に使用。

 → 住宅・船舶・車両等の内装用合板・家具用合板等

  3類(増量ユリア樹脂接着剤など)

 家具や全く湿気のない場所で使用する合板に使用。現在では特殊用途に限られ生産量もきわめて少ない。

 なお、ここに上げたもの以外にJAS規格にない接着剤も多数合板には使用されています。







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