| 日本は、国土面積の67%に当たる約2500万haを森林が占める、森林率では世界でも有数の森林国です。古来からこれらの豊富な森林資源を、薪・炭をはじめ農耕具、紙、衣服、薬や気候風土に適した木造住宅、寺院や神社、彫刻などの工芸品等、幅広く利用してきました。日本の建築の歴史は木造建築の歴史でもあるといえます。
しかしながら、平成7年の木材の自給率は22パーセントと平成元年27パーセントから、長期に渡って低落傾向にあります。これは、生産コストの増加にもかかわらず、木材価格は長期間低水準にあることで、国内の生産が減少し続けている事を意味しています。したがって、益々、輸入材への依存度が高い状況が続いています。
| 森林率は世界有数であるが、輸入材の攻勢と国内木材需要に押されて手入れが行き届かないまま放置されています。
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