| | 日本の木造建築では「総ヒノキ作り」などというと、昔から高級建築の異名があります。
真直ぐで大材が得られ、しかも強度がありながら、見た目に美しいヒノキは社寺建築や、武家屋敷の高級建築の構造材に多用された日本を代表する良質の木材です。
一方、スギは日本人にとって最も馴染み深い樹木です。
最近では、これらの枝打ちなどの手入れが充分になされないために、必要以上に花粉が飛散して鼻炎などを引き起こし、すっかり悪玉になりました。
| 日本を代表する木材コンビ |
両者の何処に相違があるのでしょうか。下表に相違点を挙げてみました。
| 檜(ヒノキ) | 杉(スギ) | 種類 | 針葉樹(日本固有の針葉樹) | 針葉樹 | 特徴 | スギに比べて年輪がはっきりしない。薄いピンク色から肌色をしていて、材色と芳香に優れています。 | 春材の淡い色と、秋材の濃い色が交互に出ていて、年輪がはっきりしています。調湿作用や殺菌作用に優れています。 | 材質 | スギに比べて固い | ヒノキに比べて柔かい | 用途 | 構造材としても、また、湿気やシロアリに対してもスギよりすぐれています。構造材として用途はひろい。
| スギは、植林数が多く、安価であるので、現在では、構造材として、柱や梁床組み、間柱、筋かいなどに使われています。
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