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 W-Wallet 式 典


1. 式典の歴史
 (地鎮祭・上棟式の歴史)

2. 式典の種類と実施時期

3. 式典の準備その1
(日取りと神社との打合せ)

4. 式典の準備その2
 (式典の主催者と司会者)

5. 式典の準備その3
 (式典への出席者と服装)
 
6. 式典の準備その4
  (式典への案内状)

7. 式典 地鎮祭その1
  (地鎮祭の進行の概略)

8. 式典 地鎮祭その2
(地鎮祭における人の役目)

9. 式典 地鎮祭その3
(直会(なおらい)について)

10. 式典 上棟式その
(上棟式はいつ行うか)

11. 式典 上棟式その2
 (上棟式の進行の概略)

12. 式典 上棟式その3
(上棟式における人の役目)

13. 式典 定礎式その1
  (定礎式の意義と概略)

14. 式典 定礎式その2
(定礎式における人の役目)

15. 式典 竣工式その1
  (竣工式の意義と概略)

16. 式典 竣工式その2
(竣工式における人の役目)

17. 式典 暦について

18. 式典の費用

19. 式典がよく分かる本
   の紹介



 
   
 13. 定礎式その1 (定礎式の意義と概略)

 定礎式(ていそしき)は別名「いじずえさだめのまつり」とも呼ばれます。建物の基礎となる礎石(そいし)を据付ける際に家屋の守護神に対する、建物の永遠の堅牢と繁栄を祈願する祭儀です。字の示す通り、本来は基礎工事着手にあたり選定の柱位置の基礎に、定礎箱を埋め、礎石で蓋をするという儀式でした。

 しかし、明治以降の近代建築の変遷と共に時期も移り変わり、その建物の仕上げの時期に行うことが一般的になりました。従って、現在の定礎式はヨーロッパではじまった石造建築の基準となる隅の礎石を鎮定する儀式=Corner Stone Laying Ceremony に由来しています。

 定礎式では、定礎石(「定礎」の文字と年月日を彫った石。施主の代表者の自筆文字を彫る場合が多い)、・定礎箱(収納品を入れる箱。腐食を防ぐため鉛製が多い)、・収納品(定礎銘板、氏神様のお札、平面図、当日の官報・新聞、通貨、社史など)が納められます。据え付けられる場所は建物の場合は東南の隅といわれますが、現在では建物の玄関付近に設けられること殆どです。

 定礎式は、竣工式の祭儀の直前でもあり、関係者で簡素に行われることが多いようです。

 式典の進め方も、これまで述べてきた他の式典の順序と差はなく、中核となる定礎の儀だけが違っているだけです。



式順と式名
式の内容
 1.手水の儀 「てみずのぎ」と呼びます。式場に入る時に身を清める意です。式場に入る前に実を清める儀式です。
 2.修祓の儀 「しゅうばつのぎ」と呼びます。心身の罪,穢れをを払って清浄になる儀式。おはらいの儀式です。
 3.降神の儀 「こうじんのぎ」または「こうしんのぎ」と呼びます。
祭壇に神霊をお招きする儀式です。
 4.献饌の儀 「けんせんのぎ」とよびます。
おいでになった神霊にお供えをする儀式です。
 5.祝詞奏上 「のりとそうじょう」と呼びます。
氏神を始めとする神々にお祝いの言葉を奏上します。 
 6.定礎の儀 
 @ 定礎の辞奉読(ていそのじほうどく)
祭壇の神に建物の永遠の堅牢と繁栄を祈願します。
 A 除幕の儀(じょまくのぎ)
予め張ってあった幕を引いて定礎石を現すことによって、事始とします。
 B 定礎銘板鎮定の儀(ていそめいばんちんていのぎ)
定礎箱を定礎位置に納める儀式のことです。
 C 斎鏝の儀(いみごてのぎ)
定礎位置にモルタルを鏝で注ぐ儀式です。
 D 礎石据付の儀(そせきすえつけのぎ)
Cで注いだモルタルの位置に定礎石をはめ込む   儀式です。
 E 水平、垂直検知の儀(すいへいすいちょくけんちのぎ)
定礎石が正しく収まったかの確認の儀式です。
 F 斎槌の儀(いみつちのぎ)
据付けられた定礎石が固定された事を確認する儀式です。

 7.玉串奉天 「たまぐしほうてん」と呼びます。
 建築する土地の永遠の安定と建築主や工事関係者の守護をねがい、玉串こめて奉り拝礼するものです。
 8.撤 饌 「てっせん」と呼びます。
 祭壇から供物(くもつ)を下げる儀式ですが、現在では実際に下げるのではなく、4.で行った献饌の儀の時に取った供物にしていた蓋を元に戻す所作を行うものです。
 10.昇神の儀 「しょうしんのぎ」と呼びます。
 祭壇から神がお帰りになる儀式のことです。
 11.神酒拝戴 「しんしゅはいたい」と呼びます。
 神前にお供えしてあった神酒(みき)を参列者が頂戴する儀式です。

定礎石の写真
















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