| 補強コンクリートブロック塀の高さは建築基準法の条文だけでは、構造上十分に安全ではありません。なぜなら、建築基準法に沿って作られた補強コンクリートブロックの塀であっても、倒壊しいる事実があるからです。そこで、このページ以降については、(社)日本建築学会編によるコンクリートブロック塀設計基準がまとめられているため、それに沿って解説します。以降は省略して、単に「設計基準○条の○」で表示します。
補強コンクリートブロック塀の高さは低い位置の地盤面から測ることします。その算定基準を図にまとめました。(設計基準3条の3)
補強コンクリートブロックの塀の高さの算定ケース | | @
一般的なケースです。敷地内外に高低差がない場合がこれにあたります。 | | A
敷地の内か外に簡易な側溝がある場合、または、両方に簡易な側溝がある場合などです。こうした場合、基礎の深さが簡易な側溝の下からとするのが構造上確かです。従って高さもここからとなります。 | | B
敷地の外側に頑丈なコンクリート製の側溝(JIS規格)がある場合。例えば道路の側溝がある場合などです。現場で造ったコンクリート製の側溝の場合は、安全上支障がないものと考えてよいでしょう。 | | C
敷地の内外に高低差がある場合。 低い方の地面からの高さとなります。また、基礎の深さも低いほうからの算定となります。もし、高い方の地盤とした時には、高さの歯止めがなくなる恐れがあります。 |
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