B 障子紙をアイロンを使っての貼り方 (乾式貼り) |
1.準備するもの |
・家庭用のアイロン ・カッターナイフ ・長めの定規(出来れば鋼製) ・水の入った霧吹き
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2.古い障子紙のはがし方(アイロンを使い貼られたものをはがす場合) |
アイロン紙で貼られた障子紙をはがす場合はアイロンを再び、貼る時の要領でアイロンを当てて接着部分を温めながらはがします。ヘアドライヤーを使っても構いません。温めて熱いうちにはがします。はがす時もいわゆる「乾式」です。
(糊(のり)を使って貼られている障子紙をはがす場合は、はがす時も「湿式」ではがします。従って、上記「A 障子紙を糊を使って貼る」の「古い障子紙のはがし方」をご覧ください)
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3.障子紙の貼り方 |
1)作業がしやすい場所で障子戸を水平に寝かせて置きます。
テーブルの上などで作業すると姿勢も楽ではかどります。糊貼り(湿式)で古い障子紙をはがした場合は、はがした部分が十分に乾くまで時間を置きます。
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2)アイロンをかける前に障子紙を障子戸に合わせてみます。
障子紙を上枠(上框)や横枠(竪框)と平行になるように、障子戸の上を障子戸半分くらいまで転がして障子戸と平行になっているか確認します。位置決定は、十分に障子戸に平行になっているか確認してください。
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3)2隅(すみ)をアイロンで押さえ、位置を決定します。
確認出来たら転がし出しの端(はし)の一方をピンポイントで押さえるつもりでアイロンで押さえて、最初の位置を決定します。アイロンは、中温(ドライ)にします。スチームは利用しません。
次に反対側も押さえます。次は下側の残りの2カ所の隅も同様にアイロンで押さえます。これで、4隅(すみ)すべて押さえられました。位置はこれで決定です。障子紙はまだこの段階ではカットしません。
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4)残りの2隅をアイロンで押さえ、位置が完全に決定しました。
次は下側の残りの2カ所の隅も同様にアイロンで押さえます。これで、4隅(すみ)すべて押さえられました。位置はこれで決定です。障子紙はまだこの段階ではカットしません。
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5)障子の中の部分からアイロンで押さえていきます。
四角く組み合わさった桟である組子(くみこ)部分を外側に向かって、アイロンで押さえていきます。最初から、あまりきつく押さえつけないようにします。全体に軽く押さえてからもう一度今度は強い目に押さえます。
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6)障子の端をアイロンで押さえていきます。
障子の周囲の太い枠を框(かまち)といいます。框部分の障子紙をアイロンで4周おさえます。
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7)定規をあてカッターで余分な障子紙を切ります。
内側に定規をあてるとスムーズに切ることが出来ます。カッターナイフはプラスチックのものでも良いのですが、間違って定規を切ってしまうこともありますので、出来れば鋼製が良いと思います。
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8)出来上りです。
アイロンで押さえが十分でないところがないか、もう一度チェックします。あれば、アイロンで再度押さえます。そのあと、薄く均一に霧吹きで霧を吹きます。乾いたら出来上がりです。
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