ホーム > 住いの知識 > 障子

  《PR》     
amazon
   https://amzn.to/3Iysn45

用語辞典
広告の見方
住いの知識
住いの安全
住いの設計
住いの設備

 W-Wallet 障子(しょうじ)


1. はじめに-障子に
  ついての谷崎潤一
  郎の「陰翳礼讃」

2. 障子の意味と歴史

3. 障子の持つ魅力

4. 障子の各部の名称

5. 障子の表裏とは

6. 障子の素材(木部)

7. 腰無し障子
  (こしなししょうじ)

8. 腰付き障子
  (こしつきしょうじ)

9. 猫間障子
  (こしつきしょうじ)

10. ガラス障子と雪
   見障子
  (ゆきみしょうじ)

11. 変り障子
  (かわりしょうじ)

12. 障子紙の種類

13. 障子の貼り方・
  はがし方

 5. 障子の裏表とは

 障子の表裏(おもてうら)の見分け方をご存知でしょうか。
 
 日本では、棧の組子(くみこ)が見える側が室内側を向きになるように入れ、これを表側としています。中国では、その逆で組子を屋外に向け、これを表側としています。理由は、判然としません。日本は、部屋における内観を重視しているのではないかと思います。一方中国は、外観を重視しているだと思われます。


 日本の時代劇などでは、何枚もの障子が入っているのを庭から映しているのを見る時、組子が見える側が外に向いていたほうが、綺麗だなと思うことがよくあります。 武家社会が長く続いた日本は、外部からの侵入しづらくするために、つまり、手の掛けるところがないことが大事だったからかもしれません。


 また、組子が内側の方が、障子紙を濾(こ)して、入ってくる光をより和らげ、拡散できるという考えがあったのかもしれません。
なお、組子(くみこ)については、「障子の各部の名称」をご覧ください。



障子の表と裏
 障子の表
日本では組子(左の図の細い上下左右の線の部分)が見えている側が室内側であり、こちらを表としています。図はごく一般的な障子である、「荒間障子(あらましょうじ)」です。
 障子の裏
上記とは逆に組子が見えない側を部屋の外側にし、こちら側を裏側としています。図はごく一般的な障子である、「荒間障子(あらましょうじ)。


中国の障子の表と裏

 中国の障子窓の例です。

外部から見た写真です。正月前には毎年、張り替えるようです。中国では、外観を重視しているということです。こうしてみると、中国の障子の組子が外側にあるもの納得がいきます。


 そして、外側に組子がある方を表という理由も理解できます。日本の障子は可動ですが、中国でははめ込みです。組子自体にも、日本とは違うデザインが用いられていることが判ります。

日本の場合、組子が外側に向けて取り付けられることは、現在ではありません。



画像出典:すみえちゃんダイアリーを参照させていただきました。


 






 W-Walletホームへ                           (C) 2004 W-Wallet.com.