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| 畳を長く使っていると、次第に傷んできます。特に畳表の藺草(いぐさ)が部分的に剥がれ落ちて、そこが点々と白く見えて左の図のように見っともないばかりか、置いた衣類や着衣に引っ付いたりするようになります。畳の色も茶けてきます。
こうなっては、畳を替えるしかありませんが、畳は決して安くはありません。一畳だけなら何とかなりそうですが、六畳分も変えるとなると家計の負担も軽くはありません。 | そこで、ビニールの上敷きを買って敷き、上から畳に鋲(びょう)留めをして使い続けることになります。それも致し方ないものです。お金が出来たら新しい畳に替えようと思いながら、結局よほどのことがない限り、そのままずっと上敷きを敷き続けるということに大抵はなります。
| 畳の交換時期は、7−8年くらいだといわれますが、十数年でも大丈夫です。畳の 入れ替えまではいかないが、少し余裕があるなら畳自身に手を加えることもできま す。入れ替えも含めて、畳に関するメンテナンスには、三つのケースが考えられま す。縁なしの畳の場合は、下記のケースの縁付きの畳の倍近い値段となります。
畳がまだそれほど傷んではいない段階で、畳表を剥がして裏返しにして使いま す。使い回しするわけです。記入の金額は参考値なので、地域や店によって、全く 違ったものであることをご承知おきください。
畳のリニューアルの方法 @ | 畳表をひっくり返して使う | 現状の畳表を裏返しにして使うという方法です。目安は5年程度とされていますが、あまりにも畳が傷んでいる場合や部分的にひどい傷みがある場合には出来ません。計画的に何年かでひっくり返して使うようにした方がよいでしょう。縁(へり)の布である畳縁(たたみべり)は現状のものは剥がす時に切りますので新しいものを使います。 | 一帖物(江戸間) | 約 4,000円程度 | 半帖物(江戸間) | 約 3,000円程度 |
表替えは、畳の土台である畳床(たたみどこ)は替えずに畳表と畳の長手方向の 布地の縁(へり)だけを替えることです。
畳のリニューアルの方法 A | 畳表(たたみおもて)だけを交換する | これには、畳表を切り取らねばならず、同時に縁(へり)の布も取ってしまう必要があります。畳の傷みと縁とは同時進行ですので、畳表を交換する時期には縁も相当に傷んでいます。縁は今では選ぶのに苦労するほど多彩なものが用意されています。
どれを選ぶかは自由ですが、出来るだけ部屋にマッチしたものを選定したいものです。 | 一帖物(江戸間) | 約 6,000〜13,000円程度 | 半帖物(江戸間) | 約 5,000円程度 |
最後の手段は畳の新調です。新築の家が建て替えるまでになるまでには、一度 は畳の新調もした方がいいでしょう。その時には、建物全体を手入れするなどして、 その工事費の一部として畳も新調するというようにした方が、単に新調するより安く 仕上がることもありえます。畳だけ青々としているというのもしっくりきません。
畳のリニューアルの方法 B | 畳の新調をする | 新調。それができるなら、苦労はしない、と反論されそうですが。化学繊維の畳表を使ったものであれば、藺草(いぐさ)のそれよりはやや安くなりますし、多彩なものから選ぶこともできます。 | 一帖物(江戸間) | 約 17,000円程度 | 半帖物(江戸間) | 約 12,000円程度 |
*平均的仕様の場合です。 *これらはあくまでも目安です。 *価格は物により上下します。ご自身でご確認下さい。
画像出典:最上部の傷んだ畳の画像 南たたみ店(奈良市)サイズを小さくしています
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