| 例えば、建物のタイルの割付方はどのように考えればいいのでしょうか。どんなルールがあるのでしょうか。街中のタイル張りの綺麗な建物を見ていますとふとそんな疑問が湧いてきます。
建築の内外装の仕上げには、コンクリート素地のままとか吹き付け塗装などの方法の他に、タイルを張ったり石張りとしたりします。それぞれに建物の美観、価値と耐久性の向上をもたらす仕上げです。
又、その他にもALC版やアスロック版などの鉄骨造をベースに非耐力壁を取り付けることも多くあります。
そこでこの特集ページでは、「建築材料の割付方」という題で、建物の内外部での割付が必要で割付の基本となるタイルについて考察します。
なお、ALC版、アスロック版など成形版のほか、レンガ、組積造(ブロック積み)、ガラスブロックなどについては、別に特集をする予定です。
人が晴れの場に出る時、服装に気をつけます。その服装は、頭の上からつま先まで、調和のとれたものを心がけますね。綺麗な服装の中に、ネクタイが場違いなものを着けると、不自然さが目立ちます。このようなことの無いようにタイルも割り付ける必要があります。
また、晴れの場には、ドレスアップして、注目を浴びるまでには行かないにしても、センスの良さを好感してもらえたとしたら、嬉しいに違いありません。
タイルを貼るにも、その材質や形状もさることながら、割付が綺麗で見栄えがすれば、後世に残る建物として誇らしいに違いありません。タイル貼りが綺麗ですっきりとしておれば、工事が問題なく行われた証とも言えるからです。 例えどんな小さくて細やかな建物であっても。
市販のタイルを貼り付ける場合、そのタイルを切って端数を貼ったりしないように出来るだけします。しかし、壁を少し吹かしたり塗りしろを変えたり、目地一本一本を広げたりしても、どうしてもうまく割り切れない時があります。
こういう時はタイルの半分以上を残すように切り、出来るだけ目立たない場所に貼る様にします。洗面台や小便器の人の視線が来るような部分には持ってこないように気を付けます。例えば、トイレブースの端とかに端数のタイルが来るように割り付けます。
タイルでも石でも、またALCやブロックなどあらゆる建築材の割付方への考え方は基本的に何ら変わりません。それが大きな材で有るか無いのか、または仕上げとしてなのか、だけの違いです。
今回のテーマであるタイルの割付方については、100角タイルを例に上げて一番先に説明していきます。100角タイル割り付けが理解出来れば、他の材料の割付の考え方、割付方も殆どのところは理解出来ると思うからです。
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| ヨーロッパの古い街並みを画像などで目にしますと、たまらない郷愁のようなものが、心の中に湧き上がってきます。
イタリアやギリシャを除けばヨーロッパに殆ど地震がないとか、不燃の建物である、あるいは、地震があってもそれを保存し守ろうとする気概があるかもしれません。
乱雑のように見えて調和がとれた石張りの建物などは、流石にすばらしい。
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なお、タイルに関しては当サイトで「タイル」の特集を設けていますので、是非参考にしていただけたらと思います。
画像出典:123RF(フリー画像 イタリア トスカーナ)
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