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 W-Wallet タイル割


1. タイル割付の概要

2. 100角タイルの割付@

3. 100角タイルの割付A

4. 100角タイルの割付B

5. 100角タイルの割付C

6. 外装タイルの割付の
  概要

7 45二丁掛タイルの割付@

8. 45二丁掛タイルの割付A

      
 6. 外装タイルの割付の概要

  「タイル割り(たいるわり)」とは、タイルの割付け方の略語です。
タイル割に関しては、多くの著作本やネットサイト又はタイルメーカーなどからその入門的な割付け方が示されているのを見ることがあります。どれも、参考になるかと思います。

 タイル割付は基本を押さえれば、それ程難しいものではありませんが、始めて割付を行うとなると、困惑するものです。もし、タイルが一種類だけであったなら、少しタイル割りの方法を学べば直ぐにでも始められます。

 タイルを割り付ける場合の難しさは、建物形状に合わせた割付と、使用するタイルの種類の多さ、目地の取り方などにあります。一枚の壁面の一部分に一種類のタイルを貼りつけるというのであれば、何ということはありません。しかし、貼る面の形状には色々とあります。


 そこで外装タイルを貼る面の形状を考えてみましょう。



 ■ 例:タイル割付 コの字型建物の例

 四角い建物の一部分が窪んでいるいわば、コの字型建物の例です。左右がシンメトリーな建物が想定されます。

 なお、出入り口や窓は説明上省略しています。

 建物の外装タイルを割り付ける場合の想定される面は上の図の@〜Bまでの何れかになります。複雑な形の建物でも、この面のいずれかであるか、又はその応用で考えて差し支えありません。

従って、@〜Bの割付方法を覚えて置けばいいわけです。






コの字型建物
(建物の一部が窪んでいる)


 勿論、壁にアールがついているような場合は、アールに沿って割付をします。そういう場合でも、両端部はこれらの応用となります。


 @〜Bまでの説明をしましょう。説明文は上の図と下の図に共通です。


@
この面は建物の端部で両方とも面より向う側に壁が折れているケースです。両端は一般的には、役物(やくもの)というL型のタイルを貼って角にタイルの小口(厚み)が見えないようにします。
A
この面は壁の両端が@とは真逆に手前側に曲がってきています。これは@でもAでもないケースです。両端部が入り済み隅となっていますので、ここにもL型の役物を使用することもあります。

しかし、Aで説明したように、入り隅の場合はその部分に、伸縮目地を入れて地震時などにタイルが割れたりしないように考慮する必要があります。入れる場合には、Aの面に入れるのが妥当ですが、構造設計者とその要否を打ち合わせてください。
B
この面は片方の端部では@と同じように面より向う側に壁が折れています。又、もう一方の端部では壁は手前側に折れてきています。つまり両端が異なる納まりです。@と同じ端部では役物を使用します。

 反対側の端部では、Bと同じように伸縮目地を設けます。が、上の図で言えばAの端部に伸縮目地を入れるのが妥当です。








 
コの字型建物の例
ロの字型建物の例




 ■ 例:タイル割付 ロの字型建物の例

 建物の形状が中抜きになっているいわば、四角い建物の中央部分に中庭を設けたようなロの字型建物の例です。なお、出入り口や窓は説明上、省略しています。

下の図は上の図の応用形です。上の図の説明書きで描いた応用形です。応用形とする部分はAの部分です。



ロの字型建物

建物の中央が中庭状の場合
(建物の中央がくり抜きになっている)



 タイルを割り付ける場合は、タイルが貼り面の躯体の大きさを知らねばなりませんが、既に出来上がっている建物にタイルを貼るというのなら、寸法を測れば済みます。

 しかし、建物がまだ基礎工事中の時に建物躯体図を起こし、その建物にタイル割りをして置かねば、躯体が出来てからタイル割りが上手く出来ないと大騒ぎとなります。

 現在ではCADで図面を描きますので、躯体図に標準的なタイル割りの図を建物の躯体に貼りつけて見て、躯体を付加したり、窓の位置を調整したりすれば、比較的やりやすいと思われます。



画像出典:開運相com(コの字型の建物)
画像出典:日本銀行(日銀本店の建物)


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