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100角タイル割付の基本割付方を前頁までで解説してきました。 このページでは小便器、手洗及び洋便器とトイレブースの配置について考えて見ましょう。これらの配置は、100角タイルの目地と大きく関係しています。それは、タイル目地に合わせた位置に設けられるという点です。
男性ならだれでも知るところですが、小便器の前に立った時、小便器の芯とタイルの目地芯位置がぴったりとあっていることに気が付くはずです。又、手洗器やトイレブースも同様です。
これらは、配管の設置位置や仕切りの取り付け位置が目地にあって居ないと、工事は不可能に近いのです。タイルはくり抜いたり切り取ったり、貼ったり出来なくはないのですが、通常はあり得ませんし、見栄えも良くありません。
なお、トイレに関する小便器や洋風便器の位置等については、当サイトの「トイレ」を参考にしていただければさいわいです。下記の図面もそこからの抜粋です。
下の図は小便器の配置です。一番左の小便器は壁際から最低でも400o、一般的には500oを取ります。そうしないと、用を足すには窮屈です。すべて図示の通り、タイル芯に来るように割り付けます。配管や小便器がタイルの芯に来るように配置するわけですね。
トイレの100角タイルの割付時の留意事項
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小便器の前に1300の高さまで150oの出の配管スペースを設けています。100oの出だとタイルが綺麗に収まるのですが、そこは設備業者との相談になります。広いほど配管は楽になります。しかし、トイレはその分狭くなりますし、納まりも見にくくなります。
なお配管スペースの天端にはステンレスの面台を使うことが多い。
手洗ばのタイル割付る時の留意したい点は、トイレと変わりません。 現在ではこのような手洗器が単体での取り付けは珍しいくらいになりましたが、洗面台が洗面器と一体になっていても基本的に手洗器の位置はトイレと同じようにタイルの芯と合わせた位置を守るべきです。
カガミの芯位置は、手洗器の芯と同じように合わせます。
手洗器や洗面台の高さは、手洗器に適切な高さを選ぶべき、でタイル割に合わなくてもかまいません。手洗台と一体となった場合は手洗台のタイルとの取り合い部に立ち上がりを設けたりして、タイル目地と合わすような工夫が必要でしょう。
手洗台の100角タイルの割付時の留意事項
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洋便器の位置は小便器や手洗器と同様に洋便器の芯がタイルの目地芯と合うように設置します。トイレブース(以下ブースと表現)も同様です。通常の洋便器の周囲のブースは下の図のように最低でも800oの広さが必要です。トイレの計画の時に必要な寸法を頭に入れて置くと便利です。ブースの厚みは、殆どのメーカーで厚さは60oです。
800o-60o=740oが実質の広さです。これは一般住宅のトイレの広さより10-20o広い程度で、不特定多数の利用するトイレでは最低限の広さと言えます。
大便器とトイレブースの100角タイルの割付時の留意事項
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次のページからは外装タイル割について解説していきます。
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