| タイルの使用箇所と形状及び寸法を取り上げました。屋内で使用するものと、屋外に使用するものとの分類です。屋外で使用するものを屋内で使用することも、また逆の場合もありますが、屋内使用のものを屋外で使用する場合は、その耐久性、特製をよく考慮に入れないと、破壊や剥落が早期に出てきますので、特に注意が必要です。これは、壁のタイルを床に使用する場合でも同じです。
寸法精度の高い乾式成形の陶器質タイルが主流になっています。 吸水率が高いため、吸水性のカバーとデザインを兼ねて、すべての内装タイルには釉(うわぐすり)がかけられています。
実寸と目地とも寸法の違いは、目地分を含んでいるかいないかの差です。例えば下記で50角のタイルなら、タイルの実際の大きさは、47_×47_だとしますと当然、目地幅は3_となります。3_は50角タイルの標準幅といえます。
しかし、どのタイルの割付でも、この標準より狭くなることは見苦し、避けた方が良いでしょう。少し広がるのは見苦しくありません。なお、目地とも寸法が記されていないものは、目地をいくらにするかは、当事者で判断するものです。また、同じタイル呼称のものでも、メーカーによって実寸が異なる事があります。
内装タイルの形状と寸法 単位ミリ | タイルの 形 状 | タイルの名前 | タイルの寸法 W×H | 目地とも寸法 |
| 25角 | 22.5×22.5 | - | 50角 | 47×47 | 50×50 | 100角 | 97.8×97.8 | 100×100 | 36角 | 109×109 | - | 150角 | 147.8×147.8 | 150×150 | 200×100角 | 197.8×97.8 | 200×100 | 200角 | 197.8×197.8 | 75×75 | 250×200角 | 247.8×197.8 | |
注1) | 目地ともサイズとは目地(B)の心から次の目地の芯までの大きさ(A)を言います。 | 注2) | 36角タイルとは3寸6分から寸法からきています。尺貫法時代のタイルで す。実寸は109角です。 |
おもなタイルの形状と寸法は下表のとおりです。外装用タイルには吸水率の低い磁器質あるいは十分に焼きしめられたせっ器質のものが使われます。 製法としては湿式・乾式の2種類があります。湿式は形状や肌合いに自然な感じがあり、クラフト感覚が豊かです。 乾式は寸法精度が極めて高く、仕上がりも明確でクールな感じになります。
外装タイル形状と寸法 単位ミリ | タイルの 形 状 | タイルの名前 | タイルの寸法 W×H | 目地とも寸法 |
| 小口平 | 108×60 | - | 二丁掛 | 227×60 | | 45二丁掛(ユニット) | 95×45 | 100×50 | 三丁掛 | 227×90 | - | 四丁掛 | 227×120 | - | ニュー小口 | 94×54 | - | 100角 | 94×94 | 100×100 | 100角二丁掛 | 192×92 | 200×100 | 75角 | 68×68 | 75×75 | 50角(ユニット) | 45×45 | 50×50 | 150角 | 144×144 | 150×150 | 200角 | 194×194 | 200×200 | 300角 | 295×295 | 300×300 | ボーダー | 227×40 | - |
注1.)目地ともサイズとは目地(B)の心から次の目地の芯までの大きさ(A)を言います。縦横とも同様の考え方です。
床タイルの形状と寸法は次の通りです。
床タイルの形状と寸法 単位ミリ | タイルの 形 状 | タイルの名前 | タイルの寸法 W×H | 目地とも寸法 |
| 25角 | 22.5×22.5 | - | 50角 | 47×47 | 50×50 | 75角 | 69×69 | 75×75 | 100角 | 97.8×97.8 | 100×100 | 36角 | 109×109 | - | 150角 | 147.8×147.8 | 150×150 | 200×100角 | 197.8×97.8 | 200×100 | 200角 | 197.8×197.8 | 75×75 | 300×150角 | 294×144 | 300×150 | 300角 | 294×294 | 300×300 | 400角 | 400×400 | - |
注1) | 目地ともサイズとは目地(B)の心から次の目地の芯までの大きさ(A)を言います。 | 注2) | 36角タイルとは3寸6分から寸法からきています。尺貫法時代のタイルです。実寸は109角です。 |
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