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1. はじめに「畳について」

2. 畳の歴史

3. 畳の原料「イグサとは」

4. イグサの生産地

5. イグサを畳表に使う理
  

6. 畳の構造「畳床」とは

7. 畳の構造「畳表」とは

8. 畳の構造「畳縁」とは

9. 畳を織る「経糸」とは

10. 畳の分類

11. 畳の寸法

12. 畳の敷き方

13. 畳の日常の手入れ

14. 汚した時の応急処
  

15. 畳の値段

16. 縁なし「琉球畳」と
   

      
 2. 畳の歴史

 前位にも片通り、畳は外国から伝わった物のように思われがちですが、日本固有の敷物です。その歴史は奈良時代(710年〜)にまで遡ります。現存する畳の最も古いものは奈良時代のもので、奈良東大寺の正倉院にある聖武天皇が使用した「御床畳」(ゴショウノタタミ)という、木製の台の上に置かれ、寝台として使われたものです。これは現在の畳と同じように真薦(マコモ)を編んだ筵(ムシロ)のようなものを5〜6枚重ねて床として、表にイ草の菰(コモ)をかぶせて錦の縁をつけたものです。

 その後平安時代(794〜)、鎌倉時代(1392〜)、安土桃山時代(1573年〜)を経て江戸時代中期(1716頃)年になってようやく畳は一般庶民の物となりました。
 
 しかし農村にまで浸透したのは、明治時代になってからの話で、長い歴史の割には、庶民的な敷物となるには時間を要したものです。現在では、全く和室を設けない住宅を作る人も珍しくなくなりました。こまめな畳干しや、その手間と場所の確保が難しさなどが敬遠された理由のようです。


 







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