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畳床は藁で造られるのが基本ですが、年々藁だけの使用は減少しつつあります。現在、畳床はどんなものが使われているでしょうか
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稲藁畳床(いなわらたたみどこ) |
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藁は昔から畳の床として使用されてきた素材です。基材として何層にも藁を重ねていきます。品質は藁の質や配列、圧縮が均等かどうか、あるいは縫われている風合いなどで決まります。藁を40cmほどに積み重ねていき、厚さをわずか5cmまで圧縮します。使用した藁は30sを超えています。
畳が長持ちすることや柔軟性、断熱性や温度を一定に保つ効果、湿気を吸放湿する作用、畳が燃えづらいという様々な点を見ても、この藁床の畳は色々な畳床の中でも最も優れています。ただ、あげて干したり、動かしたりする場合、重いのが難点です。
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稲藁サンドイッチ畳床(いなわらサンドイッチたたみどこ) |
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床の間には龍髭畳表という独特な畳表が使用されます。現在では畳床を使わずに、薄縁と呼ばれる畳表に畳縁をつけただけのものが多く使われ、畳そのものはあまり使われていないようです。
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建材畳床(建材たたみどこ) |
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インシュレーションボードを細かく砕かれたチップを圧縮したもので挟み込んだ畳床です。軽い上にコストもかからず、高い建物や(マンションなど)アパートによく使われています。断熱性もあり水を吸収せず、ダニも発生しません。コンクリートの床に使用する場合は、コンクリートに奪われる熱のエネルギーロスが少量で済みます。
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