鉄骨造の上棟式における人の役目
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式順と式名 | 式の内容 |
1.手水の儀 | 手水の儀は祭事責任者の指示に従って、次の順番で行います。 1)建築主関係者 2)近隣関係者 3)設計関係者 4)工事施工者関係者 5)神職(最後に行います)
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2.修祓の儀 | 神職(しんしょく)が行います。神職が祭事を行うときには起立や着席を繰りかえすことがあります。
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3.降神の儀 | 神職が行います。参列者は座ったままで、頭をさげています。
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4.献饌の儀 | 神職が行います。参列者は座ったままで構いません。
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5.祝詞奏上 | 神職が行います。その間参列者は起立し、奏上が終われば着席します。
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6.切麻散米 | 神職が行います。参列者は着席のままで構いません。
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7.上棟の儀 (鉄骨造の場合) |
鉄骨の上棟の儀には下記のようなものがあります。鉄骨の梁又は柱を実際において行うため、一般的な式典の式場の横に広い場所を確保するか、そばに式場を設け場所移動をして行います。
@ 鋲締めの儀(びょうじめのぎ) | | 設計者続いて施工者と行い、最後に建築主が行います。設計者は、梁又は柱に向かって右端へ、施工者は左端に進みそこで鋲締めを行います。最後の建築主は、施工者が行った位置に行き前2者と同じ要領で行います。次に横に移動して設計者が行った位置に鋲締めを行います。建築主は両方の位置で鋲締めをするということです。そのあとは、自席に戻ります。
| A 検鋲の儀(けんびょうのぎ) | | 建築主だけが行います。鉄骨の右端に行き、介添え者から金のハンマーを受け取り、鋲締めしたボルトの頭を軽くたたきます。次に左端に行って今度は銀のハンマーを介添え役から受け取り、鋲締めしたボルトの頭を軽くたたきます。ハンマーは最初も後も渡された介添え役に返します。そのあとは自席に戻ります。
| B 鉄骨吊り上げ(てっこつつりあげ) | | とび職により鉄骨を吊上げます。
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8.玉串奉天 | 建築する土地の永遠の安定と建築主や工事関係者の守護をねがい、玉串こめて奉り拝礼するものです。
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9.撤 饌 | 祭壇から供物(くもつ)を下げる儀式ですが、現在では実際に下げるのではなく、4.で行った献饌の儀の時に取った供物にしていた蓋を元に戻す所作を行うものです。
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10.昇神の儀 | 祭壇から神がお帰りになる儀式のことです。
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11.神酒拝戴 | 神前にお供えしてあった神酒(みき)を参列者が頂戴する儀式です。
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