| 軽量床衝撃音は靴から出る、「コツ、コツ」という小さな音のほかにも、テーブルや椅子を引く時の音、テーブルの上の小物などが、落ちる時の音などもこれにふくまれます。比較的軽めで高音域の音をいいます。この音は、床の仕上げ材に大きく関係してきます。従って、カーペットとか絨毯(じゅうたん)、畳などがあれば殆ど問題はありません。これらの原因は、フローリング(板張り)、石張りやタイル貼りが原因です。
結論として、重量床衝撃音とは違って、軽量床衝撃音はコンクリートの床の剛性はほとんど問題になりません。問題なのは、主に床の仕上げです。従って、衝撃吸収性の高い材料を使うことが必要です。
注)LHのHはヘビー(Heavy weight)、LLはライト(Light weight)を意味しています。
構造は直床よりも二重床、仕上げ材はフローリングや石貼りよりもカーペットや畳のように吸音性が高いものほど性能は高くなります。
遮音等級は「LL-45」「LL-50」という形で表し、数値が少ないほうが遮音性能は高いことを示します。
軽量床衝撃音の測定は、下の図のような方法によって行われます。これも、前ページの重量床衝撃音と同様にJIS規格に乗っ取っての測定方法です。
画像出典:ユーロフィン環境株式会社
次のページより重量床衝撃音、軽量床衝撃音への対策をみていきます。
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