| 屋根の水は屋根から軒樋に流れ、そこから縦樋に流れ敷地外に排水されます。軒樋から縦樋へと移行する部分に、設置する呼び樋の通称を「鮟鱇(アンコウといいます。下図左は筆者の手書きのアンコウを吊るしたものです。その姿が呼び樋、即ち鮟鱇に似ているところからこの呼び名が付いたものです。
樋がトタンや銅板で作られていたときには必需品でしたが、最近ではガルバリウム鋼板やステンレス製の樋になり、軒樋から縦樋に直結するようになって、見かけることが少なくなりました。縦樋のメーカーの中には図のようなレトロ調の製品もあります。日本建築にはこうした製品がよく似合っています。ぜひ残して行きたいものの一つです。
| | 冬の代表的な味覚アンコウを吊るしたものです。
| アンコウとは「呼び樋(どい)」のことです。尻すぼみの大きな口をあけた姿が「鮟鱇(アンコウ)」に似ているところからこの名がついたものです。
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