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 W-Wallet 図解建築用語 生き物編 


 あ 蟻(アリ)

 あ 鮟 鱇(アンコウ)

 い イスカ(イスカ)

 い 稲 子(イナゴ)

 い 犬 釘(イヌくぎ)

 い 犬走り(イヌばしり)

 う 鶯張り(ウグイスばり)

 う 馬(ウマ)

 う 馬乗り目地
   (ウマのりめじ)

 え 海老束(エビづか)

 か 蛙 股(カエルまた)

 か 鰹 木(カツオぎ)

 か 亀の尾(カメのお)

 か 鴨 居(カモい)

 き キャットウォーク
 (キャット=ネコうぉーく)

 け 懸 魚(けギョ)

 け 螻 羽(ケラば)

 さ 鯖の尾(サバのお)

 さ 猿頬天井
   (サルぼおてんじょう)

 す 雀 口(スズメぐち)

 た 蛸(タコ)

 た 狸堀り(タヌキぼり)


 ち 千鳥格子
   (チドリごうし)

 ち 蝶 番
   (チョウつがい)

 ち 狆潜り(チンくぐり)

 つ 鶴 嘴(ツルはし)

 と 鳶(トビ)

 と 鳶 口(トビぐち)

 と 虎ロープ(トラろーぷ)

 と 蜻 蛉(トンボ)

 な 海鼠壁(ナマコかべ)

 ね 猫 車(ネコぐるま)



     
 蝶 番(チョウつがい)

 蝶番(ちょうつがい)とは、開き戸・開き蓋などの開く建具を支え開閉できるようにする部品です。丁番とも書き、慣用的に「ちょうばん」とも読まれています。設計図などの建具表などでは「丁番」と記載が殆どです。英語ではドアヒンジと呼ばれるものです。

 なぜ蝶を丁と記すようになったかは判っていませんが、私見では「丁」丁半のさいころの目で、偶数に当たるところから、番(つがい)=二匹、つまり偶数であるところから、簡便的に用いるようになったのではないかと考えています。

 語源は「蝶(チョウ)の番(つがい)」であり、その形状を、とまっている雄蝶と雌蝶のカップルに見立てたものであります。
 下図のように一匹の蝶の形状は右の蝶番とは動き方も同じですね。
蝶番は通常、扉の上の方に一箇所と下の方に一箇所の二箇所で、扉を吊っていますので、蝶の番(つがい)と呼んだものと思われます。うまく表現しています。







蝶の羽を広げたところ。この羽が自由に上下するところは言い当てて妙です。
ドアの吊り元(ドアを枠に取り付けている部分)に蝶番はついています。ただし、形状はこの形が基本形であって、多少違うかも知れません。










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