| 犬が通れるほどしかない空間という意味です。 転じて、建物の周囲に40〜60cm程度の幅で巡らす通路状の床で、周囲の地盤より一段高くするのが一般的です。
建物の軒の出や庇の出より引っ込んだ位置から建物側にあり、建物の形状によっては、もっと広くなる部分もあります。 由来は平安京の大路・小路などの築垣と濠(ほり)の間の細長い平地部分を指しました。
つまり、犬が通る程度の小路を指していたものです。 この犬走りの幅は朱雀大路で1丈5尺、大路で5尺、小路では、3尺と定められていて広義の道とされていたようです。(一尺=約30cm)
犬走りは建物の足元が泥の跳ね返りなどで汚れるのを防ぐために設けられます。建物との調和を考慮して、たたき、タイル、モルタル塗り、石敷き、れんが敷き、瓦(かわら)敷き、砂利敷きなどが選ばれます。
| | 子供の頃の記憶では、夜になると、番犬が犬走りをうろうろしていた記憶があります。
| 焼失しましたが、私の実家がこの様な犬走りでした。
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