| 蛸(タコ)といえば、海洋棲の軟体動物で、主に岩礁や砂地で活動する海の生き物です。複数の吸盤がついた8本の触腕を特徴とし、一般には「足」と呼ばれる部分は「腕(触腕)」といいます。
見た目で頭部と思える丸く大きな部位は実際には胴部であり、本当の頭は触腕の基部に位置して眼や口器が集まっている部分です。すなわち、頭から足(触腕)が生えていることになります。(下図左側)
一方、建築や土木で蛸(たこ)といえば、人の力で持ち上げて地面の土を固めたり、杭打ちに使う、木製の槌(つち)に取っ手を着けた物をいいます。下図であれば、二人で持ち上げて地面に落とし、地を固めます。四角い形状のもの、取っ手を三つつけたもの、あるいは四つ着けたものなど種類は多くあります。
今は、蛸の代わりに、ランマーと呼ばれる機械を使用することが多くなりました。ランマーは片足で跳びはねるようにして、地を固めます。カンカンと騒音と共に道路工事などでもよく見かけます。
| | 蛸の頭と見える部分は実はおなかです。
| 左は木の槌(つち)に取っ手を二本つけた蛸(たこ)です。 右はランマーという機械です。跳びはねて地を固めます。 |
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