| 蝶番(ちょうつがい)とは、開き戸・開き蓋などの開く建具を支え開閉できるようにする部品です。丁番とも書き、慣用的に「ちょうばん」とも読まれています。設計図などの建具表などでは「丁番」と記載が殆どです。英語ではドアヒンジと呼ばれるものです。
なぜ蝶を丁と記すようになったかは判っていませんが、私見では「丁」丁半のさいころの目で、偶数に当たるところから、番(つがい)=二匹、つまり偶数であるところから、簡便的に用いるようになったのではないかと考えています。
語源は「蝶(チョウ)の番(つがい)」であり、その形状を、とまっている雄蝶と雌蝶のカップルに見立てたものであります。
下図のように一匹の蝶の形状は右の蝶番とは動き方も同じですね。 蝶番は通常、扉の上の方に一箇所と下の方に一箇所の二箇所で、扉を吊っていますので、蝶の番(つがい)と呼んだものと思われます。うまく表現しています。
|
| 蝶の羽を広げたところ。この羽が自由に上下するところは言い当てて妙です。 | ドアの吊り元(ドアを枠に取り付けている部分)に蝶番はついています。ただし、形状はこの形が基本形であって、多少違うかも知れません。 |
| |
|