| 鳶(トビ)とは、鳶職のことで、職業を示す場合とその仕事を行う人間として鳶工を呼ぶ場合の二種類がある。建築現場では、「明日、鳶さん二人来て貰って。」などといいます。鳶職は古く飛鳥時代にはあった。鳶と呼ぶようになったのは江戸時代のことです。 なぜ、鳶と呼ぶかについては、二つの説があります。
@ | その仕事がら上棟の時、建物の梁から梁へ飛び移ったから「鳶」とよんだ。 | A | 仕事で使う鳶口という鳶の口に似た道具を使用するので「鳶」とよんだ。 |
「鳶口については、別のページを設けていますのでよろしければ、こちらへどうぞ。
鳶といえば、高いところの仕事を重い浮かべがちですが、それ以外でも地業(地均し、掘削)、基礎工事、足場の架設、棟上(軸組の組み立て)。その他は建築解体、曳き屋(詳しくは下記分類参照)、木遣り(木材の運搬)。祭礼内容は地鎮祭、上棟式、竣工式などの仕事もこなします。現在では鳶職のおもなものは、「足場鳶」「鉄骨鳶」「重量鳶」「送電鳶」などがあります。
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| 鳶とはこんな鳥。 | 図は「鉄骨鳶」の例です。鉄骨を建てていくときにはこの「鳶工」がなくしては、建て方が進みません。 |
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