| タイルの工法による接着の強さの比較です。内壁の圧着は外壁に比べてかなり低い数値となっていますが、外壁に貼られて場合のような夏の酷暑や冬の寒冷の影響を直接受けることがないため、低めであっても問題はないでしょう。また、内部であっても何層階にも渡る吹き抜けなどの高い部分あるところでは、接着強さは外部並み近くまで確保しておいた方が安全です。
タイルの工法別接着強さ | 項目 | 工法 | タイル | 平均値 | 測定値 | 外壁 | 手貼り工法 | 圧着貼り | 外装タイル | 5.3 | 2.0〜12.3(16) | 密着貼り | 11.0 | 9.8〜12.0(4) | 改良圧着貼り | 12.8 | 9.0〜16.0(10) | 改良積上げ 貼り | 9.4 | 8.0〜10.8(4) | モザイク貼り | モザイクタイル | 8.6 | 4.3〜15.4(12) | マスク工法 | 14.6 | 11.7〜18.8(12) | 先付け | 型 枠 先 付 け 工 法 | ━ | モザイクタイル | 14.6 | 9.5〜24.5(14) | モザイクタイル | 17.4 | 10.6〜24.4(17) | P C 板 先 付 け 工 法 | ━ | 外装タイル | 15.6 | 8.5〜19.8(7) | モザイクタイル | 20.9 | 10.6〜24.4(17) | 内壁 | 手貼り工法 | 圧着貼り | 内装タイル | 4.5 | 1.4〜8.5(11) | マスク工法 | 7.6 | 7.0〜7.9(4) | 接着貼り | 5.3 | 2.5〜10.3(6) |
PC板先付や型枠先付工法には、測定値の下限でも他の工法の中央値以上が確保され、ほぼ完璧といえる程の接着性が担保できています。それは、現場でのタイル貼りではなく、工場で貼るため、施工がたやすく、天候に左右されないため当然でしょう。

PC板に外装タイル先付け工法の例。
PC板が工場より建築現場に搬入され、クレーンで吊り下げて取り付けられようとしているところです。
画像出典:三晄プレコンシステム
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