検討が必要な事項 |
1.躯体と下地 | タイルを張るための躯体や下地は変形の少ないものを計画します。特に下記のような点に注意が必要です。 |
@ | ラス下地にモルタルを塗った下地などは変動が大きく、クラックが生じやすく不適です。 |
A | 現状でもよく使われるALCや押出成形セメント板などにタイルを張る場合には、板と板間に必ず目地を設けるような計画が必要です。板と板との繋ぎ目地にタイルがまたがないように計画します。 |
B | タイルおよびタイルを貼り付けるための材料(例えば張付けモルタルなど)の重量をしっかり保持できる躯体や下地 を作る事が必要です。 |
C | 上記Bのために躯体や下地に凹凸を設けるとタイルとの接着性が向上します。 |
2.タイル目地 | タイル目地は突き付け目地や深目地は計画しない。適正な目地幅と目地深さをとるように計画します。
突き付け目地は太陽熱の照射の有無による、タイルや躯体下地の膨張や収縮を吸収できずタイルの欠けやひび割れ、剥落を生じさせます。
深目地は、タイルの太陽熱による熱膨張やコンクリートの躯体や下地モルタルの収縮がタイルの裏足部に集中することにより、裏足の破断による剥離が生じます。
突き付け目地はねむり目地とも呼ばれ、目地を適正にとらずタイルとタイルをぴったりと寄せて張る方法です。(建物の内部では温度差が極端に生じるような場合を除いては、問題ありません)
深目地は目地がタイルの表面から引っ込みが大きい目地のことです。おおよそタイルの厚みの半分を超える目地深さのことです。(建物の内部では温度差が極端に生じるような場合を除いては、問題ありません) |