この工法は内装タイルに適用するものです。まず躯体を櫛目(くしめ)ごてにて下こすりをした下地面に貧調合のモルタルをタイル裏面に乗せて、一枚ずつ下から積上げていきます。
積上げ張りの長所と短所 | 長 所 | @ | 接着強さのバラツキが少ない。 | A | 張り付けモルタルが貧調合であり、張り付けモルタル間が切り離されているので、下地・躯体の挙動に対する逃げがきき、剥離事故にが少ない。 | B | 仕上がり精度が良好である。 | 短 所 | @ | 下地精度に凸凹があっても、張り付けモルタルの厚さを調節し、面を揃えることが出来るが、これには相当の熟練を必要とする。 | A | 施工能率が悪く、一日当たり400〜500枚が限度である。 | B | 下から積上げるまで為、施工高さに限度がある。一日に1.2b程度までが限界である。 |
| 施工のポイント
実際の施工の際には以下の4点がポイントとして上げられます。
@ | タイルは、吸水止めの処理のされていないものを用います。 | A | 仕上り代は内装で10〜30oとします。 | B | モルタル調合は、内装タイルの場合C/S=1/4〜1/6、混和材、保水材は加えません。砂は泥分の少ないものを使用します。 | C | タイル張り後、目地掃除を行います。 |
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